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この地域の魅力
午前5時。広田湾に養殖筏を引き上げる音が響く。引き上げられた網には、クリーム色をしたイシカゲ貝が海水を含んで重たく垂れ下がっている。
「国内で養殖しているのは、ここだけです」
広田湾漁業協同組合の漁師が、貝柱を開いて見せてくれた。身は厚く、甘みが凝縮している。1993年、リアス式海岸の地形を活かし、砂を入れたタライを海中に吊るす養殖技術が確立された。1996年、全国で初めて本格生産が始まった。2022年、地理的表示(GI)保護制度に登録された。この貝を育てているのは、広田湾だけだ。
米崎地区では、津波で多くの木が失われた後、農家たちが再びりんご畑を拓いた。海を見下ろす斜面で育つ米崎りんごは、朝から夕まで太陽を浴び、広田湾からの反射光も受けて育つ。霜が遅く、温暖な気候で完熟する。
この土地にしかない味は、誰かが守り続けているから存在する。
奇跡の一本松(陸前高田市) 写真:Hajime Nakano / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)
出典
広田湾漁業協同組合(イシカゲ貝養殖の歴史)
地理的表示産品情報発信サイト(2022年GI登録)
高田旅ナビ(米崎りんご)
迫りくる危機
2010年、陸前高田市の人口は23,300人だった。2020年には18,262人。2025年1月、17,047人。15年で6,253人が消えた。
2050年、この街の人口は9,600人になる。今いる10人のうち、4人しか残らない計算だ。
広田湾漁業協同組合の正組合員は413人。全国の漁業就業者のうち、65歳以上は39.2%を占め、50歳以上は67%に達している。広田湾も例外ではない。イシカゲ貝を育てる技術を持つ漁師の多くが、10年後には引退している年齢だ。
2020年から2025年の5年間で、街は1,215人を失った。1日あたり約0.66人。毎日、誰かがこの街を離れている。米崎りんごの木を植え直した農家も、イシカゲ貝の養殖技術を確立した漁師も、同じ速度で年を重ねている。
30年後、広田湾でイシカゲ貝を育てている人間は、何人残っているだろうか。
高田松原と広田湾 写真:Wikimedia Commons
人口減少率(2010→2025)
-26.8%
陸前高田市統計・住民基本台帳(2025年)
2050年推計人口
約9,600人
国立社会保障・人口問題研究所(2050年)
漁業就業者65歳以上比率
39.2%
農林水産省 漁業センサス(2025年)
基幹的農業従事者60代以上
70%超
農林水産省 農業センサス(2025年)
現在の取り組み
2011年3月11日、陸前高田市は津波で市街地のほぼ全域が壊滅した。死者・行方不明者1,757人。それでも人々は戻ってきて、りんごの木を植え直し、イシカゲ貝の養殖を続け、新しい産業を育て始めた。
ニッスイ気仙川養魚場によるサーモン養殖事業
2025年10月竣工。2030年までに7,000トン生産計画。陸前高田市の新たな基幹産業へ
出典:ニッスイニュースリリース(2025年10月)
米崎りんご復興プロジェクト
震災で失った園地を再整備。後継者育成プログラムと連携し、担い手確保を進める
出典:陸前高田市農業委員会
広田湾イシカゲ貝GI登録活用事業
2022年GI登録を活かし、高付加価値化・首都圏飲食店へのブランド展開を推進
出典:陸前高田市水産課
※ 自治体提案用の叩き台です。掲載には本人・所属事務所の確認が必要です。
佐々木朗希
プロ野球選手(ロサンゼルス・ドジャース)
陸前高田市出身。2011年東日本大震災で父と祖父母を失うも、野球を続け、2025年メジャーリーグへ。
"(仮)「これからも変わらず故郷とつながっていたい。陸前高田の未来を、一緒に支えていきたいと思います」"
千昌夫
演歌歌手
陸前高田市出身。「北国の春」などのヒット曲で知られ、故郷への思いを歌い続けている。
"(仮)「陸前高田の豊かな自然と人々の温かさは、私の原点です。この街の未来を、皆さんと一緒に守りたい」"
村上弘明
俳優
陸前高田市広田町出身。数多くのドラマ・映画で活躍し、広田湾の美しさを全国に伝えている。
"(仮)「広田湾で育った記憶が、今の自分を支えています。この海と、この街を、次の世代に残したい」"
あなたにできること
ふるさと納税の1件の登録が、広田湾のイシカゲ貝養殖を支える財源になる。米崎りんごを守る農家の後継者育成につながる。気仙川のサーモン養殖という新しい産業を支える基盤になる。
あなたが住む街を変える必要はない。ただ、この街を「消えてもいい場所」のリストから外してほしい。
陸前高田市は、2011年に1,700人以上の命を失った。それでも人々は戻ってきて、りんごの木を植え直し、イシカゲ貝の養殖を続け、新しい産業を育て始めた。
この街が必要としているのは、同情ではなく、つながりだ。年に1回、ふるさと納税で関わる。SNSでこの街の情報をシェアする。いつか訪れる予定地リストに入れておく。それだけで、この街の未来は変わる。
あなたの1件が、広田湾を守る。