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9割がまだ知らない「ふるさと住民登録制度」ってなに?

「ふるさと住民登録制度」は、今住んでいる自治体とは別に、自分が応援したい・関わりたい地域を「ふるさと」として登録し、その地域と継続的につながるための新しい制度です。2027年度からの本格運用に向け、国では「ふるさと住民アプリ(仮称)」の開発などが進められています。
▶ 2027年度から本格スタートする「ふるさと住民登録制度」
「ふるさと」というと、生まれ育った場所を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、私たちと地域とのつながりは、それだけではありません。
・以前住んでいた地域
・家族や友人が暮らしている地域
・旅行で好きになった地域
・仕事や趣味を通じて関わった地域
・災害からの復興を応援したい地域
人生の中で、私たちはさまざまな地域と縁を持っています。
「ふるさと住民登録制度」は、こうした「住んでいないけれど、関わりたい・応援したい地域」との継続的なつながりをつくる新しい仕組みです。

参考)総務省:ふるさと住民登録制度ナビ
https://www.soumu.go.jp/furusatojuumin/
では、この新しい制度は、現在どのくらい知られているのでしょうか。
そこで、ふるっぽ編集部では、2026年8月に168名を対象に独自アンケートを実施しました。本記事では、その調査結果の一部をご紹介します。 (※全設問の集計結果や自由意見などをまとめた完全版レポートは、本記事の最後から無料でダウンロードできます。)
▶ 9割以上が「制度を十分に知らない」

「ふるさと住民登録制度をご存知ですか?」と尋ねたところ、「知らない」が116名(69.0%)、「名前だけ知っている」が41名(24.4%)でした。
合わせると93.4%になり、9割以上が制度を十分には知らないという結果になりました。
また、2026年9月現在、30を超える地域で国のモデル事業をはじめ、各地で独自の取組が進められていますが、自分の居住地域や勤務先での取組状況については、151名(89.9%)が「わからない」と回答しています。

制度そのものだけでなく、「自分の地域で何が始まるのか」も、まだ十分には知られていないことが分かります。
まずは制度を知ってもらうことが、大きな一歩になりそうです。
▶ 制度への評価は「わからない」が6割
制度の方針について尋ねると、「評価する」24名、「どちらかというと評価する」32名で、肯定的な回答は計56名(33.3%)でした。

一方、「評価しない」「どちらかというと評価しない」は計6名(3.6%)。
最も多かったのは、「わからない」の106名(63.1%)でした。
つまり現時点では、制度に賛成・反対というより、「まだよく知らないので判断できない」人が多いと考えられます。
制度の名前を知ってもらうだけでなく、「自分にとって、どんな意味がある制度なのか」まで分かりやすく伝えていくことが重要になりそうです。
▶ 期待トップは「情報発信・地域ファンづくり」
制度に期待することを複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「情報発信・地域ファンづくり」81名(48.2%)でした。

次いで、「地域イベント・活動の担い手確保」64名(38.1%)、「移住・定住促進」58名(34.5%)となっています。
ここから見えてくるのは、単に「登録者を増やす」だけではない制度への期待です。
地域を知る → 興味を持つ → 好きになる → 応援する → 関わってみる
こうした関係を少しずつ育てていくことで、地域のファンや新しい担い手が生まれていく。ふるさと住民登録制度には、人と地域が継続的につながるきっかけとしての役割も期待されています。
▶ 制度の課題トップは「何から始めればいいかわからない」

今回の回答者は一般生活者・民間層が中心ですが、制度を進める上での課題について尋ねたところ、最も多かったのは「何から始めればいいかわからない」100名(59.5%)でした。
制度を知っても、
・「どの地域とつながればいいの?」
・「自分にはどんな地域が合うの?」
・「地域をどう応援できるの?」
・「実際に何をすればいいの?」
という疑問や不安が残ります。
制度の仕組みを説明するだけでなく、一人ひとりが地域との接点を見つけ、次の行動につなげられる情報が必要になりそうです。
▶ 制度を知らなくても「応援したいふるさと」はすでにある

今回の調査で特に印象的だったのが、「現在、いいな、応援したいなと思う他の自治体はありますか?」という自由記述です。
168名のうち96名から回答が寄せられました。応援したい理由は、生まれ育った場所だから、だけではありません。
・以前暮らしていた
・家族が住んでいる
・旅行で好きになった
・地域の文化や産業に共感した
・災害からの復興を応援したい
人と地域とのつながり方は、本当にさまざまです。
回答の中には、こんな声もありました。
「今住んでる地域にも恩返ししたいですし、私が産まれた地域の力にもなりたいですし、大学の4年間生活した地域も応援したいです。私に何ができるのか知りたいです。」
この声が象徴しているのは、「ふるさと」は必ずしも一つではないということです。
生まれ故郷だけでなく、人生の中で出会った地域、思い出のある地域、好きになった地域、これから関わってみたい地域。
そうした場所も、その人にとっての「もうひとつのふるさと」になっていくのかもしれません。
▶ 求められているのは、制度説明だけではなく「地域との出会い」

自由意見には、「10歳の子どもでも理解できるような、分かりやすい説明があるとよい」という声や、「その地域とどのようにつながり、どのような体験ができるのか、ワクワクして『関わってみたい』と思える紹介があるとよい」という声も寄せられました。
また、「ふるっぽ」のような全国的な情報共有や事例紹介の仕組みについては、「興味がある」42.3%、「活用を検討したい」4.2%、「内容次第」47.0%。「興味はない」は6.5%でした。

制度の説明だけでなく、全国にはどんな地域があり、どんな人がいて、どんな体験や関わり方があるのかを知りたいというニーズも見えてきます。
「制度があります。登録してください」から始めるのではなく、
まず、地域と出会う。
人や文化、食、仕事、イベント、地域の課題などを知って、「ここ、ちょっと気になるな」と思う。
そこから地域との関係が始まるのではないでしょうか。
▶ 「ふるっぽ」は、「ふるさと」と出会う入口へ
今回の調査から見えてきたのは、制度をまだ十分に知らなくても、すでに多くの人が「応援したい地域」や「地域との縁」を持っているということです。
国の仕組みが「ふるさと住民として登録し、地域とつながるための基盤」だとすれば、ふるっぽは、その前にある「どの地域とつながろう?」を見つけるための入口です。

自治体を知る → 興味を持つ → 好きになる → 応援する → 実際に関わってみる → ふるさと住民登録へ
ふるさと住民登録ポータルサイト「ふるっぽ」は、全国の自治体の情報や取組、インタビュー、イベント・募集情報などを分かりやすく届け、これまで知らなかった地域とも出会える場所を目指しています。
制度を知ってもらうことだけが目的ではありません。
「自分にも、応援したいふるさとがある」と気づくきっかけをつくること。
そして、自分の好きな地域を誰かと共有することで、また新しい地域との出会いやつながりが生まれていくこと。それが、「ふるっぽ」が目指す役割です。
▶ 2027年、「ふるさと」はもっと自由に
これまで「ふるさと」といえば、生まれ育った場所や今住んでいる場所を思い浮かべることが一般的でした。
でも、これからはもっと自由に考えてもいいのかもしれません。
・旅で好きになった地域
・仕事で関わった地域
・何度も訪れたい地域
・誰かを推したい地域
そうした場所も、自分にとっての「ふるさと」になっていくかもしれません。

住んでいなくても、ふるさと住民になれる。生まれていなくても、応援できる。
そして、あなたにとっての「ふるさと」は、一つじゃなくてもいい。
今回の調査では、制度を十分に知らない人が9割を超える一方で、すでに多くの人が「応援したい地域」を持っていることが分かりました。
2027年度から本格運用が始まるふるさと住民登録制度は、そんな一人ひとりの「地域への想い」を、実際のつながりへ変えていくきっかけになる可能性があります。
「ふるっぽ」も、まだ知らない地域と出会い、「ここも、自分のふるさとかもしれない」と思えるきっかけをつくっていきます。
ふるさとは、生まれた場所だけじゃない。
これから出会う場所も、ふるさとになれる。
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[調査概要]
調査テーマ:ふるさと住民登録制度に関する実態調査
回答数:168名
調査時点:2026年8月
調査:株式会社セルフィル
回答者:民間企業・団体、一般生活者、行政関係者等
※本調査は無作為抽出による全国代表標本ではなく、回答者の属性・募集経路による偏りがあり得ます。数値を全国民の割合として一般化するのではなく、制度の認知状況や潜在的ニーズを探索するための参考データとして掲載しています。
※自治体・行政関係者の方へ
本記事で紹介した「ふるさと住民登録制度 独自アンケート調査レポート(完全版)」をPDFでご覧いただけます。庁内での情報共有や制度検討などにご活用ください。
▶ ふるさと住民登録制度 独自アンケート調査レポート(完全版)を無料ダウンロード
https://forms.gle/YYCJQbmdMTianKRk7