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「ふるさと住民登録制度」とは?制度をわかりやすく解説

ふるさと住民登録制度は、今住んでいる地域とは別に、好きな地域や応援したい地域と継続的につながるための新しい制度です。「好きな地域と、もっとつながりたい」そんな人と地域をつなぐ、新しい仕組み。名前は聞いたことがあっても、「ふるさと納税とは何が違うの?」「登録すると何ができるの?」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、2027年の本格運用に向けて準備が進められている「ふるさと住民登録制度」について、できるだけわかりやすく紹介します。
▶ ふるさと住民登録制度とは?
「ふるさと住民登録制度」は、普段暮らしている場所とは別に、関心や愛着のある地域と継続的につながるための新しい制度です。現在住んでいる場所から住民票を移す必要はありません。
たとえば、
・生まれ育ったまち
・祖父母や家族が暮らすまち
・旅行で好きになったまち
・仕事や学校で関わったまち
・いつか住んでみたいまち
・応援したいまち
など、自分にとって大切な地域とのつながりをつくることができます。
国は、こうした「定住していなくても、地域と継続的に関わる人」を「関係人口」として可視化し、地域の担い手確保や活性化につなげることを目指しています。
▶ いつから始まるの?
ふるさと住民登録制度は、2027年度からの本格的な運用に向けて準備が進められています。現在は、全国の自治体でモデル事業が行われるとともに、国による共通プラットフォーム「ふるさと住民登録システム」の整備も進められています。
今後、スマートフォンなどから利用できる共通システムを通じて、参加自治体への登録や地域情報の受け取りなどができるようになる予定です。
▶ なぜ「ふるさと住民」が必要なの?
日本では、人口減少や少子高齢化が進み、多くの地域で「地域を支える人」の不足が課題となっています。一方で、地域との関わり方は「住む」か「観光に行く」かだけではありません。
・年に何度か訪れる人
・地域のお祭りを手伝う人
・地元を離れても応援し続ける人
・二地域居住をする人
・地域の仕事やプロジェクトに参加する人
住民票はなくても、地域に関わっている人はたくさんいます。こうした人たちと地域との関係を見えるようにし、継続的なつながりをつくっていくことが、ふるさと住民登録制度の大きな目的です。

▶ 登録には「ベーシック」と「プレミアム」がある
現在示されている制度案では、「ふるさと住民」の登録区分に「ベーシック登録」と「プレミアム登録」の2つが想定されています。国の共通プラットフォーム「ふるさと住民登録システム」から登録することができます。
[ ベーシック登録 ]
気になる地域や応援したい地域を登録する、基本となる仕組みです。現在の制度案では登録数に制限を設けず、登録した自治体から地域のニュースやイベント、担い手募集などの情報を受け取れる仕組みが検討されています。
「まずは地域のことを知りたい」
「好きな地域とつながっていたい」
という人でも参加しやすい登録です。
[ プレミアム登録 ]
地域と、より深く関わりたい人のための登録です。現在の制度案では、「年3回以上、自治体が指定する担い手活動を行うこと」をベースとして、それぞれの自治体が登録要件を設定することが想定されています。
たとえば、地域イベントへの参加や地域活動のお手伝いなど、その地域ならではのさまざまな関わり方が考えられます。プレミアム登録については、最大3団体までとする案が示されています。
また、現在の制度案では、プレミアム登録にはマイナンバーカードによる本人確認が必要とされています。

▶ ふるさと住民になると、どんなメリットがある?
ふるさと住民に登録すると、登録した地域のニュースやイベント、担い手募集など、その地域とつながるための情報を受け取れる仕組みが検討されています。
また、プレミアム登録では、地域で活動する際の交通費・宿泊費の支援や、公共施設等の利用など、自治体独自のサポートが設けられることも想定されています。
つまり、「地域を知る」だけでなく、「地域へ行く」「活動に参加する」といった次の関わりにつながっていくのが、この制度の特徴です。
※具体的な活動や支援内容は自治体によって異なります。

▶ ふるさと納税とは何が違う?
「ふるさと」と聞いて、まず「ふるさと納税」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、2つは目的が異なります。
ふるさと納税は、自治体へ「寄附」をする制度。一方、ふるさと住民登録制度は、人と地域の「継続的なつながり」をつくるための制度です。
ふるさと住民登録制度では、地域へ行ったり、活動に参加したり、情報を受け取ったりしながら、少しずつ地域との関係を深めていくことが想定されています。
つまり、「寄附するふるさと」から、「関わるふるさと」へ。そんな新しい地域との関わり方をつくる制度ともいえます。
▶ 「ふるさと」は、生まれた場所だけじゃない
「ふるさと」という言葉を聞くと、生まれ育った場所を思い浮かべるかもしれません。でも、ふるさと住民登録制度でつながる地域は、生まれ故郷だけではありません。
・旅行で何度も訪れている場所でもいい
・学生時代を過ごしたまちでもいい
・好きな食べ物がある地域でもいい
・好きな作品の舞台でもいい
・「いつか行ってみたい」という地域でもいい
これまで接点がなかった地域が、これから自分の「ふるさと」になるかもしれません。
自分にとって大切な地域を、自分で見つけていく。そんな新しい「ふるさと」との出会い方が始まろうとしています。
▶ 全国の自治体でも取り組みが始まっています
制度の本格運用に向けて、各地の自治体でも「ふるさと住民」とどのようにつながっていくのか、さまざまな検討や実証が進められています。
ふるっぽでは、実際に制度づくりに取り組む自治体へのインタビューや、全国の取り組みについても順次紹介していきます。
制度そのものだけでなく、
「地域はどんな人とつながりたいのか」
「ふるさと住民は地域で何ができるのか」
そんなところにも注目してみてください。
▶ 「ふるっぽ」と国のアプリは何が違うの?
「ふるっぽ」は、国が運用する「ふるさと住民登録システム」とは別のサービスです。国のシステムは、自治体への「ふるさと住民登録」や登録証の発行など、制度そのものを利用するための共通プラットフォームとして整備が進められています。
一方、「ふるっぽ」は、全国の自治体の情報を知り、自分に合った地域を探すための民間ポータルサイトです。
「どんな地域があるんだろう?」
「自分に合ったふるさとはどこだろう?」
そんなときに、地域を探したり、比べたりできるのが「ふるっぽ」です。
ふるっぽで「ふるさとを探す」→ 国のシステムで「ふるさと住民に登録する」
それぞれ役割は異なりますが、ふるっぽでは国のシステムへの導線も設け、地域を知るところから実際の登録までをつないでいきます。

▶ あなたの「ふるさと」を探してみよう
ふるさと住民登録制度が始まることで、私たちと地域との関係は、これまでよりもっと自由になるかもしれません。「住んでいないから関係ない」ではなく、住んでいなくても、好きだから関われる。

全国には、まだ知らない地域がたくさんあります。まずは、気になる地域を見つけるところから。
ふるさと住民ポータル「ふるっぽ」では、全国の自治体情報を掲載しています。
あなたに合った地域を探せる「ふるさとサーチ」や、自治体同士を比べられる「並べる」などを使いながら、あなたの新しい「ふるさと」を探してみてください。
ふるさとは、選ぶ時代へ。
※本記事は、総務省等が公表している資料をもとに2026年9月時点の情報を整理したものです。ふるさと住民登録制度は現在も制度設計・実証が進められており、内容が変更される場合があります。